オンラインゲームでの少女の暴言
APEXという無料オンラインゲームがある。
その中での話。
APEXがどんなゲームかというのは割愛させていただく。
カジュアルでプレイしていた時の話。マップはキングスキャニオン。
ブラッドハウンド、ジブラルタル、コースティック(筆者)というキャラでのマッチになった。
降下後一通り漁って移動開始している場面でブラッドハウンドが刺したこっちへ行こうという方向ピンに、ジブラルタルがNOのピンを刺した。
キンキャニは立ち回りが重要なので、ジブラルタルにも何か考えがあったのだろう。
すると、
「は?ジブお前弱いくせに何言ってんの?」
と幼い少女の声でVCが入った。
"ジブお前弱いくせに"と少女が判断したのはトラッカーでのキル数が自分より少なかったからというそれだけであろう。
筆者は色々な感情が湧いたが、暴言を吐かれたジブラルタルを不憫に感じ、ジブラルタルと行動しようと決めた。
その後ブラッドハウンドは敵ピンを何度もジブラルタルに刺したりジブラルタルを銃で攻撃したり、という嫌がらせ行為をしばらくし、離れた距離を一人で進んでいた。
ジブラルタルは良い人だったのか?何もやり返さず漁りたい所は漁りながらブラッドハウンドの進路に着いていっていた。
筆者は嫌な気持ちだったがこのマッチを抜けるより、この二人がどういう顛末になるかを見届けてみたいという好奇心が勝っていた。
"撃たれている!"
一人行動していたブラッドハウンドが突然敵に攻撃され、あっという間にダウン、箱になっていた。
箱になったら即抜けしていた。あれだけ味方を煽っていたので相当恥ずかしかったのだろう。
どうせ弱い奴らだから挽回の余地もないという思いもあったろう。
ジブラルタルが屈伸でこちらに挨拶してきて、微笑ましく感じた。
嫌だったよなぁ。
その後筆者とジブラルタルはチャンピオンを取った。
これだけならまぁ、たまにある話だろう。
しかし暴言VCを入れてきたのが少女の声だという事がどうしても気になり、メッセージを送ってみることにした。
りーちゃんプリンセスといういかにも子供がつけそうなアカウント名である。(りーちゃん晒してごめんね)
いわゆるレスバにすら発展しないのかと感じ、年齢を聞いてみた。
小学生かと思っていたが中学二年生だった。
そして、ありがとうございますと言える素直さを持った正真正銘の子供なのである。
これが大人であればてめーに言われたくねーよ、ニートのお前も頑張れよwなどの煽り文が返ってくることが大半だろう。
中学二年生の少女が、どこの誰かも分からないネット上の人間にいきなり暴言を吐いていたのである。
これはとても問題のある事だと筆者は受け止める。
大人であれば通ってきた人生の中でそういった人格が形成された辛い経験や、日頃のストレス等の事情で他者に攻撃的になっているのかもしれないと慈愛の目で見ることも出来るが、この子はまだ中二である。(中二でもいじめ体験などで苦しい思いをしている子もいるだろうが)
中二であれば親の目が少し離れ自由な行動ができるようになってきた年頃だろう。
SNS上でしか知らない相手とコミュニケーションを取ったり、相手と実際に会って友達になっている子達もいるだろう。
このようなネットリテラシーの低い子供は大丈夫なのだろうか?
そして、移動ピンに一度NOを刺されただけで通常の行動ができなくなる沸点の低い子供は、大丈夫なのだろうか?
実際に筆者もAPEXをプレイしていて苛立って口から暴言が出ることはある。しかしそれをVCを付けて相手に伝えようと思ったことはない。
相手が嫌な気持ちになることを想像できるから。
言い返されて喧嘩に発展したら面倒ということが想像できるから。
この子供は、その想像力すら育っていないのではないか。
学校や家庭での教育、また、友達同士の倫理観の共有などに問題があるのではないか。
SNS上での批判コメントなどの問題が深刻なのは人々の想像力の欠如だと筆者は思う。
暴言や嫌がらせ行為を売りにしたYouTuberまで存在し、それを嬉々として見ている人達がいる現実です。
どうすれば、そんな人達が減るんでしょうね。
優しい世界で生きたいと願うのは全人類共通かと思っていましたが、そうではないのでしょうか。
この少女との関わりで、筆者は悲しくなりました。
声変わり前の少年のプレイヤーにも何人も出会っています。
23時頃に出会ったこともある。
APEXは17歳以上が対象年齢となっている。